囲碁 布石の考え方

布石とは序盤戦のことを意味します。なので囲碁を打ち始めるときに布石の考え方や打ち方のコツをしって おかなければなりません。

布石はまず地の作りやすい隅から打ち、次に辺、最後に中央と展開していくのが基本で、 広く空いている3線4線のところに打つことになります。

序盤戦で少しでも自分の勢力圏を広げて中盤以降有利に戦えるようにしとくほうが良いです。

辺に打つときに大事になる考えとしては二つ間を開けて打つ二間(にけん)ビラキができる所に打つことを心がけておくことが肝心で、 二間ビラキは切断できない安定した形で攻められることがあまりありません。


1図

1図は布石でよくでてくる定石の形ですが、2図のように白の二間ビラキを黒1,3と切断しようと しても3図のように打てば切断できません。


2図


3図

布石では自分の勢力圏を広げることも大事ですが、弱い石をできるだけ作らないことが大事になってくると思います。 弱い石がすぐに攻められることはないかも知れませんが、中盤以降になると弱い石があることで負担になってきます。


4図

たとえば4図のような石の配置では黒1あたりに打つのが正しいです。 5図のように白1と詰め寄られても黒2と二間ビラキを打てば安定した形で攻められることはありません。


5図

逆に6図のように黒1と打つと白2と打たれて、相手の白石は二間ビラキの安定した石なのに自分の石は中央に逃げる ばっかりで、攻められることになります。


6図

■布石の打ち方の基本的な考え方

・隅から打ち、次に辺に展開していく。
・広いところの3線、4線に打っていく。
・辺に打つときは二間ビラキができる所に打って弱い石を作らない。

布石の石の配置の形によって三連星、中国流、小林流などと名の付く型がありまが、 これは将棋の矢倉、振り飛車のような定跡と同じです。 7図(三連星)ではこの後AかBに打っていくことになると思いますが、よくもちいられる型は勉強して 特徴をつかみ対策を勉強しておくと序盤有利に運べるかもしれません。


7図 三連星

序盤では定石を知っておかないとどこに打っていいかわからないですが、 星や小目などの基本定石をまず知っておくことが大事で、一度にたくさん覚えようと 思わないほうが良いと思います。

実戦に出てきた形を定石辞典などで調べて少しずつ覚えるほうが良いと思います。

布石の問題を解いたり、プロの碁を70手ぐらいまで並べて、 基本定石や布石の基本的な考え方を知っていけば、序盤の打ち方がだんだんわかってくると思います。

ページの先頭へ